2013年9月8日日曜日

耳鳴丸=名前のとおりです!

今回は耳鳴丸(じめいがん)です。
名前の通り耳鳴りのお薬です。
効能も“貧血性の耳鳴、腰痛、四肢及び腰の脱力感”と簡潔な書き方ですが、
漢方・中医学の臓腑弁証で言う肝腎陰虚という状態で用いるお薬です。
肝腎陰虚とは、五臓のうち肝と呼ばれるところと腎と呼ばれるところが衰弱している状態のことで、原因としては加齢やストレスということになるでしょう。
肝腎陰虚になると、口や喉の渇き・身体の熱感・ほてり・のぼせなどを感じるようになり、さらに足腰のだるさや無力感・手足のほてり・ふらつきなども感じるようになります。

耳鳴丸はこうした状態の人に起きた耳鳴りに効果があります。
OTCの効能書きそのままだと貧血の人の耳鳴り、腰痛、足腰の脱力のための薬になってしまいます。
貧血は必須の条件ではないですし、腰痛・四肢及び腰の脱力感を治すのであれば他の薬のほうが良いでしょうね。
“腰痛・四肢及び腰の脱力感があり口や喉の渇き・身体の熱感・ほてり・のぼせなどを伴うの耳鳴り”というのが正しい効能でしょう。
ちなみに販売しているのは松浦漢方株式会社だけのようです。


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