2013年1月22日火曜日

花粉症・アレルギー性鼻炎の漢方薬

今回は、花粉症・アレルギー性鼻炎の薬として、
ドラッグストアや薬局の店頭で見かける漢方薬についてです。 

良く扱われているのは
・小青竜湯
・葛根湯加川芎辛夷
・荊芥連翹湯
・辛夷清肺湯  
    などでしょうか、

すべて効くのは鼻の症状だけです。
目のかゆみ、涙目などには基本的に効きません。
  

・小青竜湯   

  細かなメカニズムは別の所で解説するとして、  
  この処方は、余分な、不要な水分が鼻からあふれ出るのを解消してくれるのです。  
  アレルギーと水分代謝が密接に関わる事があります。
 蕁麻疹なども同じように水分代謝の異常が関係していることがあります。  
 具体的に効く症状は、とにかく鼻水です。
 透明の鼻水がズルズルと、勝手に垂れてきたり、   
 どれだけティッシュがあっても足りない
 毎日1箱使ってしまうような、  
 そんなときによく効きます。  
 どちらかというと、花粉症の季節の前半の症状がひどい時期向けです。  
 あまり長期間飲むべき薬ではないので、
 ひどいときにだけ使うようにして欲しいです。  


・葛根湯加川芎辛夷 

これはあまり良い薬とは思えませんが、  
 風邪の初期に使う葛根湯に鼻の通りを良くするとされる
 川芎と辛夷を加えただけのものです。
 葛根湯の性質はそのままですので、前々回の葛根湯の投稿を参考にして下さい。
  花粉症と言うより風邪で鼻がつまっているとき向きでしょう。
 これも長く飲むべき薬ではないです。  

価格:1,039円
(2013/1/22 15:32時点)
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・荊芥連翹湯   

慢性的な鼻炎・蓄膿症に使う処方です。  
 季節的な花粉症と言うより、通年性の慢性鼻炎に向いた処方です。  
 鼻づまり、色の濃いネバネバの鼻汁、場合によっては臭いがしたり。  
 この処方は一定期間続けていくことで、体質を改善していくことが出来ます。  

・辛夷清肺湯   

この処方も、鼻づまりが主で、粘りのある鼻汁の場合に使います。  
 季節的な鼻炎症状に向いています。  
 花粉症・アレルギー性鼻炎の本当の原因は脾や腎と言ったところにあります。
その辺を強化することで完治を目指すことが出来ます。
ただ、これは専門的な体質判断が必要になりますので、
信頼できそうな漢方薬局で相談するか、
 こちらでも相談をお受けします。      
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