漢方薬の胃腸薬としては一番有名かもしれません。
実際よく効くし、使いやすい処方だと思います。
まずパッケージ、使用上の注意に書かれている効能には、
“体力中等度以下で、胃痛または腹痛があって、ときに胸やけ、げっぷ、食欲不振、はきけなどを伴う方の神経性胃炎、慢性胃炎に効果があります。”
半分ぐらい正しいです。
体力中等度?相変わらず意味不明です。
薬を飲む前に体力検査が必要なんでしょうか…
胃痛または腹痛、その通りです。安中散は胃痛のための薬です。
胃が冷えることによって起きた胃の痛みを治します。
散寒止痛という表現をします。
胃が冷えているのですから当然のこととして食欲はありません。
食欲が亢進して胃が痛い場合は胃熱がありますので、安中散では逆効果です。安中散が適しているかどうか判断するポイントです。
胸やけ、ゲップ、はきけは食後ではなく、空腹になる頃に軽く感じるような程度のものに向いています。
神経性胃炎、慢性胃炎…神経性であるか、そうでないかは関係ないですね。あくまで胃が冷えているかどうかです。慢性胃炎といえる場合もあるとは思いますが、基本的には急性胃炎向きです。
まとめると、
食欲がなく強い胃痛があり、吐き気や胸やけがある場合は食後数時間してから起きる急性胃炎、慢性胃炎に効果があります。
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