2013年4月7日日曜日

イライラカッカに黄連解毒湯

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)ですが、
この漢方薬は病気を治すと言うよりは一時的に症状、現象を改善するものだと言えます。
単純な処方ですので、効き目は早いです。
そのかわりあくまで対症療法だと言うことです。
OTCエキス剤の効能は
“体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの次の諸症:鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎”とあります。
例によって体力測定は必要ありません。
ただ、黄連解毒湯は実熱(積極的に冷やすべき熱)をとる薬ですので、体が衰弱して、発熱したり、暑がって喉の渇きを訴えるような場合は使えません。

とにかく体に余分な強い熱が発生しているのを冷ます薬です。
その熱も頭へ向かって上がってくる熱です。
イライラして頭がカッカしているのが典型的な状態です。
単純に腹の立つことがあってイライラ頭に血が上っている状態にも効果はありますが、
効能に書かれている後半部分は原因と結果が入り乱れているようです。
イライラカッカとのぼせるので鼻血が出たり、不眠症になっている。
また、のぼせているので動悸やめまいがする。
そして、胃炎、二日酔い、血の道症は原因であって、このためにイライラのぼせているのです。
*胃炎・二日酔いは胃が冷えていることもありますが、この場合は胃熱・肝熱が上逆してくる状態です。胃炎では食欲の過剰亢進があり、この二日酔いは強い酒を飲んで、まだ酔っ払っているような二日酔いです。

意外とよく効くのが皮膚の症状です。
基本的には頭、顔を中心に上半身だけの赤みの強い湿疹・皮膚炎で、痒みを抑えてくれます。

積極的に熱を冷ますお薬ですので、食欲のない人、寒がりの人は飲まないで下さい。



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