今回は桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)です。
一言で言えばお腹の漢方薬の代表です。
OTC薬(一般販売医薬品)の効能は“体力中等度以下で、腹部膨満感のあるものの次の諸症:しぶり腹、腹痛、下痢、便秘”となっています。
例によって体力中等度は意味不明です。
虚証用の方剤ですので、虚弱気味であり体力という表現を使うなら、体力が不足がちと言うべきでしょう。
芍薬が主剤の一つですから、腹痛にはよく効きます。
便秘よりは下痢に効きます。
ただし、ストレスからくる痙攣性の便秘には効果があります。
いわゆる過敏性大腸炎に第一選択としてつかう処方です。
過敏性大腸炎は、ストレスや緊張によって下痢や便秘を起こす病気で、
電車に乗るとトイレに行きたくなるとか、会議前になるとお腹が痛くなるといったことが習慣的に起きます。
大腸の急な緊張・痙攣による症状です。
桂枝加芍薬湯はこの症状を軽減してくれます。
メンタルな要素が大きい病気ですので、症状が起きない状態が続くことで良くなっていきます。
一度試して調子が良ければ、暫く続けることで完治も可能です。
下痢がひどい場合は朝鮮人参末や人参茶を併用すると良いです。
便秘だけの人は小建中湯のほうが良いでしょうね。
2013年4月29日月曜日
2013年3月12日火曜日
胃苓湯:吐き気のひどい胃腸炎、下痢の漢方薬
いつものようにパッケージの効能を見てみると
効能体力中等度で、水様性の下痢、嘔吐があり、口渇、尿量減少を伴うものの次の諸症:食あたり、暑気あたり、冷え腹、急性胃腸炎、腹痛
例によって体力中等度は意味不明。
それ以外は効能どおり下痢のお薬です。
平胃散と五苓散の合方などと表現されていることが多いが、五苓散が基本骨格です。
五苓散に厚朴、陳皮、甘草を加えたと説明すべきです。
つまり水分の取りすぎ、水分代謝が悪いことが原因で下痢、嘔吐の症状が出ている時に使います。
厚朴、陳皮が加わることで吐き気や嘔吐を抑える効果が増強されています。
まとめると、食べたり飲んだりすると、すぐに嘔吐あるいは吐き気が強まり水のような下痢を繰り返している状態で、口渇、尿量減少、むくみなどを伴っている状態に効きます。
ちょうど二日酔いやウイルス性の胃腸炎なんかもこんな状態でしょう。
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