2015年1月28日水曜日

急な痛みには麻杏薏甘湯

今回は麻杏薏甘湯(まきょうよくかんとう)です。一言で言えば関節痛やリウマチの痛み止めですね。いつものようにOTC漢方薬の効能効果を見てみましょう。“体力中等度なものの次の諸症:関節痛、神経痛、筋肉痛、いぼ、手足のあれ(手足の湿疹・皮膚炎)”とあります。体力云々に関しては毎度書いている通り、意味不明で薬の効能に書くには余りに無責任な表現です。さて、効能効果の内容ですが“関節痛、神経痛、筋肉痛”、まさに麻杏薏甘湯はこのためのお薬です。どんな関節痛、神経痛に効くのか?、この答えの前に、効能効果の関節痛、神経痛、筋肉痛の後に、いぼ・手足のあれと書いてあります。これは薏苡仁(よくいにん)の効果ですね。確かにイボや皮膚に対する効果は麻杏薏甘湯に含まれる薏苡仁はもっています。ですが、現実的にはイボや手足の荒れで麻杏薏甘湯を飲むことはあり得ません。イボや手足の荒れを漢方薬で改善する場合、どんなに早くても数ヶ月、3ヶ月から半年程度はかかります。麻杏薏甘湯を何ヶ月も飲み続けたら多くの人は胃腸の調子を悪くしたり、心臓の弱い人には危険でもあります。イボや肌荒れであれば薏苡仁だけを単味で飲めば十分です。



ということで麻杏薏甘湯をお飲みになれるのは胃腸や心臓に持病がない人に限ります。言い換えれば、麻杏薏甘湯は、普段から食欲が旺盛で疲れにくい人の関節痛や神経痛に適しています。それから効果があるのは急性段階です。慢性的な症状で使う場合は、一時的な痛み止めとして頓服的に使って下さい。そのかわり急性期に用いれば非常によく効く薬です。急に膝が痛くなり腫れてきて夕方になると熱っぽくなるような症状には最適です。
それからもう一点、麻杏薏甘湯に防已と言う生薬を加えたものを販売しているところがあります。これも、麻杏薏甘湯と注意点は全く一緒です。何ヶ月も続ける薬ではありません。あくまで急性期にのみ使う薬です。慢性的に経過した何年も悩んでいる痛みであれば全く異なる漢方薬を用います。

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