2014年8月3日日曜日

小柴胡湯に限った事じゃないけど

今回は小柴胡湯(しょうさいことう)です。
基本方剤として幅広く使え、他の処方との組み合わせでも使いやすい処方です。
ただ、実際にはあまり使われていないのかもしれません。20年以上前のことでしょうか、日本での、特に日本の医療機関での漢方薬の使われ方の問題が露見する事故が続きました。小柴胡湯の肝炎患者への使用で起きた死亡事故です。小柴胡湯は肝炎にも効果があります。ただし熱虚症という体質(証)の人の肝炎に限ります。当時だけではなく今もそうですが、特に医療機関では証を無視した適応症のみで漢方薬が使われています。この問題は他所で詳しく書いていきますが、漢方薬を飲む際は必ずその時点での自分の証を把握して下さい。証に合わせて漢方薬を選ぶことで100%の効果と0%の副作用が実現できます。



証を把握すると言っても八綱弁証さえ分かっていれば十分です。
さて、いつもの様に小柴胡湯の効能効果を見てみますと“体力中等度で、ときに脇腹(腹)からみぞおちあたりにかけて苦しく、食欲不振や口の苦味があり、舌に白苔がつくものの次の諸症:食欲不振、はきけ、胃炎、胃痛、胃腸虚弱、疲労感、かぜの後期の諸症状”とあります。体力云々は毎度のことなので無視します。先ほどの八綱弁証で言うと、《熱虚症》という体質が小柴胡湯に対応する証です。リンク先の熱証と虚証のところに当てはまる体質です。熱か寒か、実か虚か、当てはまる項目が多い方がご自身の証です。ただし上に書いてある項目のほうが優先されますので少しだけ注意して下さい。
効能効果に話を戻しますと、“ときに脇腹(腹)からみぞおちあたりにかけて苦しく”とありますが、小柴胡湯は基本的に胸のあたり、食道から胃のあたりかけての脇部の症状を改善します。臓器で言えば食道、肺、胃、十二指腸、膵臓、肝臓、胆のうと言ったところでしょうか、心臓は血管も含むので別物と考えます。風邪から吐き気がして胃炎症状があるのが本来の適応かと思います。咳、気管支症状も含まれますし、胸のあたりの熱をとって、体力を回復させるというのが小柴胡湯の効果の本質です。熱証ですので食欲は増大している場合もあります。口の苦味は必須条件にはならないですし、白苔に至ってはただ混乱させるだけでしょう。なんで小柴胡湯に限ってこんなことが効能に書かれているんでしょうか、不明です。



毎日のようにお酒を飲む機会があって胃や肝臓が疲れ気味の人に飲んで貰っても良い処方です。ただし、熱虚症であることが絶対条件です。


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