2014年7月13日日曜日

五苓散:水を出す漢方薬

今回は五苓散(ごれいさん)です。
一言で言ってしまえば‘不要な水を出す’漢方薬です。いつものようにOTC薬の効能効果を見てみましょう。“体力に関わらず使用でき、のどが渇いて尿量が少ないもので、めまい、はきけ、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸症:水様性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹のものには使用しないこと)、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔”とあります。体力云々は虚証・実証を表現したいのだと思いますが、これは病気に対する抵抗性(体力?)と病気の侵襲力との関係ですので、体力云々だけで判断できるものではありません。ちなみに五苓散は虚証用方剤です。摂取した水分量を処理するには処理能力が不十分なために下痢、浮腫みのような症状が出ています。


さて、のどが渇いて尿量が少ないと前提されていますが、誤解を招きやすい表現です。単純に水分不足で、極端に言えば脱水状態でも喉が渇き尿は出ません。五苓散を使うべき状態とは真反対です。熱・寒を間違えて使っても大きく問題はない処方なので‘津液’についてまで踏み込まなくても良いかと思いますが、生脈散の項で少し触れていますので参考にして下さい。不要な水が多すぎるために、相対的に必要な水(津液)が不足しているために感じる喉の渇きが五苓散の対症になる喉の渇きです。



病名・症状として挙げられてる事柄は適切だと思います。“水様性下痢、急性胃腸炎、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔”であれば五苓散で効くと、西洋医学的、病名的な判断で使って頂いても構わない方剤だと思います。実際に、本来の対症になる熱虚症以外の状態で使っても一定の効果は出ています。
最後に、二日酔いの状態が五苓散を使う典型です。さんざん水?を摂ったのに喉が渇いているし浮腫んでいるっぽいし頭は痛いし気持ち悪い・・・まさに二日酔いですね。一度試してみてください!


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秀峰堂中学研究所漢方相談室

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