2014年5月6日火曜日

茵陳五苓散:二日酔いですね

今回は茵陳五苓散(いんちんごれいさん)です。以前に茵蔯蒿湯については書きましたが、効果・効能としてはほぼ同じです。違いは、茵蔯蒿湯実証(余分なものが付いているために病気になっている)の人に使い、茵陳五苓散虚証(足りないものがあるために病気になっている)の人に用います。実証・虚証の見分け方は八綱弁証を参考にして下さい。
さて、いつもの様にOTC漢方薬の効能効果を見てみますと体力中等度以上を目安として喉が渇いて尿量が少ないもののじん麻疹、二日酔、浮腫み、嘔吐の諸症とあります。
体力云々に関しては相変わらず意味不明です。先にも書いたように茵陳五苓散は虚証に用います。つまりその人の体力が低下している状態、あるいは体力が低下しやすい、つまり疲れやすい人に使います。体が衰弱していれば病気の目安になりますが、体力があることが病気の目安になることはあり得ないでしょう。
あえて言えば茵陳五苓散は体力低下が低下している人に用います。

つぎに、“のどが渇いて尿量が少ない”これはとても大事なポイントです。茵陳五苓散という漢方薬の最大の効果は体内の不要な水を排泄させる作用です。尿が思うように出ない状態、体の中に湿気が溜まっている状態です。一番わかり易いのは二日酔いの状態です。日本酒でもワインでもお酒はみんなアルコールです。ですが実際はほとんど水です。このアルコールの混ざった水を散々飲んだために処理しきれなくなり体の中が水浸しになっているのが二日酔いです。下からでなければ上からだそうとする。これも普通の生理現象かもしれません。水浸しなのに何故尿が出ないのか、これはアルコールの混ざった水を大量に飲んだために、相対的に体の中のきれいな水の比率が減り、水分不足と体が判断してしまい尿が出にくくなっています。また水不足と勘違いしているので喉も渇きます。
喉の渇きにはもうひとつ熱証という要因があります。熱証については先述の八綱弁証を参考にして下さい。効能効果にも熱証の要素はもう少し書いたほうが良いでしょうね。暑がりとか、のぼせ、手足のほてりとか、、、

本来は茵陳五苓散という薬は肝炎や胆石・胆嚢炎などで用いるもので、黄疸がひとつの目安になっています。今の日本で黄疸が出てる状態でドラッグストアや薬局に漢方薬を買いに行く人は少ないと思います。実際の利用としては、二日酔いに一番いいですね。肝臓の熱も冷ましてくれます。飲む前に飲んでも良いのですがトイレが近くなるので注意して下さい。蕁麻疹にも有効ですが、梅雨時から夏に向かう頃でしょうか、湿度と気温が高い時期は茵陳五苓散が向くかもしれません。寒冷蕁麻疹や原因がはっきりしている蕁麻疹は他の方法を考えて良いでしょう。

もう一点、茵陳五苓散を発売しているメーカーは少ないようです。小太郎漢方で出てはいますが、メーカーの方針でネットショップでの販売を禁止しているようです。漢方薬を扱っている店に直接問い合わせてみてください。

0 件のコメント:

コメントを投稿