2014年3月23日日曜日

便秘薬じゃありません!桃核承気湯

今回は桃核承気湯(とうかくじょうきとう)です。前回の桂枝茯苓丸と同じく駆瘀血剤(古い悪い血を取り除く)の代表方剤の一つです。
ただし、承気湯ですので、便通をつける効果がベースとなっています。桃核承気湯の場合は下腹部に薬効が集中しますので、婦人科系や下部消化器の疾患に主に用いることになります。桂枝茯苓丸は様々な部位での瘀血改善に利用できます。
さて、いつもの様にOTC漢方薬の効能を見てみましょう。“比較的体力があり、のぼせて便秘しがちなものの次の諸症:腰痛、月経不順、月経困難症、月経時や産後の精神不安、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)”とあります。だいたいこの通りで、当てはまる方は飲んでいただいて良いと思いますが、月経時や産後の精神不安と高血圧の随伴症状に関しては、あえて桃核承気湯を用いることはないでしょう。
比較的体力がありと言う表現は毎回のように書いていますが、適切とはいえません。体力があるのは健康と同義語だと思いますからね。“平素丈夫で疲れにくく、のぼせて便秘がち・・・”と言ったほうが適当かと思います。


桃核承気湯を飲むと良い月経不順は、基本的には生理周期が短く生理の量、期間も少ない場合です。ついでに言うと生理血も鮮紅色できれいです。黒ずんでいたり塊が混ざったり、生理も遅れがちでダラダラ続くようなタイプは全く別の漢方薬を使います。

一部で単なる便秘薬として桃核承気湯を奨めているところがあります。あくまで便秘を伴う人の下腹部の瘀血症状を改善する漢方薬です。瘀血が便秘の原因になることもありません。

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