2013年10月20日日曜日

しもやけの漢方薬:当帰四逆加呉茱萸生姜湯

今回は当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)です。
舌を噛みそうな長い名前です。いつものようにOTC薬の効能効果を見てみましょう。
“体力中等度以下で、手足の冷えを感じ、下肢の冷えが強く、下肢又は下腹部が痛くなりやすいものの次の諸症:冷え症、しもやけ、頭痛、下腹部痛、腰痛、下痢、月経痛”とあります。体力中等度は無視してください。表現としても適切ではないですね、中ぐらいの体力で何か問題があるのでしょう?また体力はないと飲めないような危険な薬なのでしょうか・・・
体力云々が治療と対象となるのは体力が著しく低下している場合だけだと思います。また、広い意味で体力を体の状態として理解するなら、この処方の場合は体力が低下している時に必要な薬です。特に血の量的あるいは質的な低下がこの当帰四逆加呉茱萸生姜湯を用いる前提となります
手足の冷えそのものがこのお薬の治療対象になります。それも寒い季節の手足の冷えです。まれに手が冷たいと人に言われたから私は冷え性ですという人がいますが、あくまで自分でどう感じているかです。自分で手が冷える足が寒いと感じているかということで他人が触れてどうこうは関係ありません。漢方薬を飲む際は必ず自分自身の感覚を再重要視してください。



整理しますと、当帰四逆加呉茱萸生姜湯はもともと血が少ないあるいは血の働きが悪い血虚の人が強い寒冷にあたり手足の血流が極端に減少し痛みなどを生じた時に使うお薬です。一番良く使われるのは‘しもやけ’の時です。
冷え、冷え性は気の働き、陽気の減弱から起こります。通常の冷え性は補気補陽が治療の中心になります。単に冷え性である場合は当帰四逆加呉茱萸生姜湯ではなく、他のお薬を使います。
しもやけが出来やすい方は、本格的に寒くなる前に当帰四逆加呉茱萸生姜湯を飲み始めると、しもやけが出来ずにすみますので試してみてください。

※当帰四逆加呉茱萸生姜湯は寒虚証用の方剤です

0 件のコメント:

コメントを投稿